Staff Engineer Leader ship beyond the management track
https://gyazo.com/cc256d6950e526ae2419850f21c36c7f
なぜこの本を読んだか
まず Will Larson が書く本はどれも素晴らしいので彼が書いているというだけで積んでいた。
ちびちび読んでたんだけれど、なんと 日本語訳が発売 してしまったので急いで読んだ (結局後半のインタビューは翻訳の方で流しながら読んだ) 何が書かれている本か
日本ではそこまでメジャーではないが、特にアメリカでよく見る JD で Senior から Manager (部下をもつような職種) ではなくそのまま1エンジニアとして (IC) Staff -> Pricipal -> Distinguished (これらを合わせて Staff 以上という意味で Staff+ と本書では呼んでる) のキャリアの説明とまた各社の Staff+ のエンジニアのインタビューが掲載されている。
翻訳版では日本人のインタビューも追加で掲載されておりより身近に感じることができる内容となっている。
(ただし海外に展開していないような日本国内企業では認知度が高いキャリアラダーではないので若干わかりにくさが増加してしまったようにも見えてしまう部分があったのは個人的に非常に惜しいと思う部分だった)
メモ
https://gyazo.com/d6f8e50a38b513d8a741750b8b101fbd
Staff Engineer Archetypes
Staff Plus にも様々なタイプがいる (どのタイプが優れているというのはない)
Tech Lead
チームのアプローチや実行をガイドする
キャリアの最初のほうでは、チームの中でも技術的最も難易度が高いような仕事を行い、ほとんどの仕事はチームメンバーに委譲するようになる
キャリアが進むとコーディングの量が減るが、コードを書く以外の技術的な方向性の提示や複雑な問題の解決などの貢献を行う
Architect
会社の中の一部の領域で方向性や品質について責任を持つ
Solver
複雑な問題にフォーカスする人
Right Hand
執行役員などの右上でとして技術的な観点を支援をする
会社の注力しなければならない問題に応じてチームを渡り歩いて、火消しをしてチームが対処できるようにして次のチームに行くみたいな活動をすることが多い
What do Staff Enginners Actually do?
日々の仕事は、 archetype によって変わるが総じて以下のことを仕事として行う
Setting technical direction
技術的な意思決定を主観や個人の趣向ではなく、ビジネスの状況を鑑みて行うことが求められる
Mnetorship and Sponsorship
長い目で会社を良くしていくには身近なエンジニアの成長に関与していくことが重要
Providing engineering perspective
突発的で難易度の高い意思決定などにおいて、技術的な context を成果物に盛り込むこと
プロダクトや企画に限らず、会社やプロセスなどの意思決定などにおいても実践する
Exploration
少数精鋭を未知の問題に対して探索を依頼して得たものを広く展開してもらうなど
Being Glue
チームを支えることが重要
https://www.youtube.com/watch?v=KClAPipnKqw
またSenior がメインの仕事でやってきたことは引き続き当たり前のように行うということも大事な部分
Building relationship
wiriting software
とはいえコーディングそのものの割合は減っていくのが傾向としてはみられる
coordinating projects
インタビュー
もし余裕があればインタビューで印象的だったものをピックアップしてメモするかもしれないが、本を読むのが一番いいししゅっと読めるためそっちをお勧めする。
Additional resources on Staff-plus engieering
この章が有益なブログや本などが異様にリンクされていて最高だった
リンク集を作っておきたい気持ちが強いがTBD
感想
全体的に Staff-plus は役員レベルと会話したりする規模の人が多いのだなとなったり、Staff-plus しか呼ばれない会議 (主に組織系の会議) があったりなど改めて「任用」、「昇進」なのだなと強く感じた
自分の会社でもおそらくそういうのはあって (キャリアラダーがちゃんと分かれているかはさておき) 自分も徐々に小規模なリーダーの会なんかは呼ばれるようになっているので肌で感じるところがあった
全体的に最高の本だしめちゃくちゃ解像度は上がるものの、こういったことが日本国内だけに閉じた会社で果たして運用されるのだろうか?という疑問はやはりあるのでその辺のギャップをちゃんと意識したキャリア形成をしていきたいなと思ったのであった
そして最後の章の情報源集がめちゃくちゃ良かったのでどこかのタイミングで一気に読むかもしれない